発泡コンクリートホースポンプの特徴

発泡コンクリート用ホースポンプ（パルサーポンプとも呼ばれる）は、シールやバルブのない容積式ポンプの一種です。主な特徴として、柔軟なポンピングと低い発泡破砕率があります。

シールなし設計
媒体はゴムホースの内腔のみと接触するため、ローターおよびポンプ本体は完全に隔離され、漏洩リスクを回避します。腐食性、可燃性、または高純度の媒体の輸送に適しています。‌

高い自吸能力
ほぼ完全な真空（最大98％の真空度）を生成でき、ポンプに事前の充填なしで起動可能です。吸込高さは8メートルに達し、気液混合物、泡を含む液体、高粘度媒体の処理に適しています。

適応可能
高濃度の固形物（例えば、スラッジの固形分含量 ≤ 8％）、高粘度（最大100,000cP）、せん断に敏感な物質（乳製品、バイオ製品など）、さらには気体・液体・固体の三相混合物を輸送できます。

精度測定
1回転あたりの吐出量が一定（吐出圧力に依存しない）ため、回転数を調整することで正確な流量制御が可能であり、薬品注入や計量用途などの場面に適しています。

耐摩耗性および耐食性
ホース材質（ニトリルゴム、フッ素ゴムなど）は、さまざまな腐食性環境に対応可能です。

低せん断力
媒体の流速が低いため、せん断による損傷が少なく、細胞懸濁液やポリマー溶液などのセンシティブな材料の輸送に適しています。